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2006年5月 2日 (火曜日)

ジェラード・デランティ『コミュニティ』

コミュニティ グローバル化と社会理論の変容コミュニティ グローバル化と社会理論の変容
ジェラード・デランティ 山之内 靖 伊藤 茂

NTT出版 2006-03-28
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既に、このブログで取上げていますが、本格的に読み始めたので、

何回かに分け、各章で語られてる事柄のまとめと、それに対する僕の考えを提示していきたいと思います。

はじめに(p.3~p.10)

本書の目的は、コミュニティという概念に今日的な解釈をほどこすことを目的としている。コミュニティは、社会学の伝統的概念であり、古典的な社会学者たちは、コミュニティの消滅を確信していたのであるが、実際は違う。コミュニティは、今日の社会・政治状況の中で復活を遂げつつあり、ルーツ探し、アイデンティティの探求に対する欲求を生み出している。このような、コミュニティへの高いの関心は、グローバリゼーションによって引き起こされた連帯や帰属の悪化と危機に対する一つの反応とみなすことができよう。コミュニティは、規模も愛着の度合いも、既成の秩序に対する関係も、様々である。
コミュニティという言葉は、社会学者にとっては、近隣社会、小規模な町、空間的に拘束される地域社会など、小規模集団を基礎にした社会組織を意味し、文化人類学者にとっては、文化的に規定される集団に適用してきた。また、政治的コミュニティとして、シティズンシップや自治、市民社会、集合的アイデンティティに力点が置かれたり、哲学、歴史学の中では、イデオロギーあるいはユートピアとしてのコミュニティ概念に焦点が当てられる場合が多かった。
アンソニー・コーエンの『コミュニティは創られる』の、「コミュニティを社会的実践としてではなく、象徴的な構造と解釈すべきだ」という主張により、地域性(ローカリティ)に基づく社会的相互作用の形態としてのコミュニティを強調してきた従来の議論は、意味やアイデンティティの関心へと、焦点を移動させる傾向をみせるようになった。こうした文化的なアプローチは、ベネディト・アンダーソンの『想像の共同体』にも反映された。アンダーソンのアプローチは、社会的相互作用の具体的形態としてのコミュニティよりも、「想像されるもの」としてのコミュニティという考え方に影響を及ぼした。このことは、コミュニティの社会的側面の喪失と、文化的側面に対する過剰な関心へと導くことになった。こうした、文化的コミュニティ概念は、場所の感覚を回復したいと望む批判者から、疑問が投げかけられている。
コミュニティは、多様な性格をもっており、ただ単に特定の場所や集団と同一視することはできない。また、一つの理念に還元することはできない。
これらの議論をみてみると、容易に和解できない4つの立場がみられる。それぞれ、社会的・文化的・政治的・テクノロジー的争点に関わっている。第一のアプローチは、コミュニティを相当程度空間化されたものとして捉えている。第二のものは、文化社会学と文化人類学に特徴的なもので、ここでのコミュニティは、帰属に向けた探求と考えられている。第三のアプローチは、ポストモダン政治とラディカル・デモクラシーにヒントを得たもので、不公正にg反対する集合的な「我々」に力点が置かれる。第四のものは、グローバル・コミュニケーション、トランスナショナルな運動、インターネットをめぐって登場したものである。これらの非常に多様なコミュニティ概念を統一する立場があるとすれば、それは、コミュニティとは帰属に関わるとする見解に他ならない。

あぁ。まとめんのも大変ですね。

自分の言葉ではなく、ほぼ、本文の言葉をそのまま使っています。

まっ、要するに言ってることは、

グローバリゼーションが進むことにより、コミュニティ(とその概念)は重要になってきているよ。で、コミュニティって、あるときから、空間的なものから象徴的(文化的)なものとして語られることが多くなったけど、それに対する批判もあるよ。でも、コミュニティって色んな意味があるんだよね。で、でっかいところでは、4つの見方があるんだよね。で、本書では、これらの色んな観点から、コミュニティを解釈していくよ。

ってなことですね。

4つの分類の妥当性については僕はなんとも言えないですが(勉強不足です)、空間、社会⇔象徴、文化って二項対立でコミュニティを捉えるのは、一般的になされる手法ですね。

以下、似たような二項対立の例です。

空間のコミュニティ                          フローのコミュニティ
ローカル                                グローバル
ギリシア・ポリス                            キリスト・ユニヴァーサル
社会的相互作用                           想像されるもの
生きられる空間・即時的な社会的親密さ             認知的・象徴的な構造


おそらく、現代日本で、コミュニティというと左側の項のものを連想する方が多いのではないかと思います。ひらがなの「まち」、「むら」的なものと関連づけられることが多いのでは。

ここらへん、もちょっと調べたみよ。

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コメント

lighthouse:aureole,Sirius destroyer Amos!.

投稿: video craps casino arizona | 2007年8月13日 (月曜日) 12:40

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