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2005年12月 5日 (月曜日)

ジョン・バッテル『ザ・サーチ』

就職活動を始めたときには、志望業界を「広告業界」にしていました。

最近は、すこしづつ興味がシフトしつつあり、一番、関心があるのは、「インターネット広告業界」(まだ、業界というには、若い産業かもしれませんが。)

この業界の勉強のために、IT関連の書籍を読み始めました。

で、今回、紹介するのは、ジョン・バッテルの『ザ・サーチ:グーグルが世界を変えた』(中谷和男訳、2005年11月)。できたてホヤホヤの本です。

僕自身、読み始めたばかりなので、まとまった感想はかけません。が、この本、相当面白そうです。

概要紹介のため、アマゾンの内容紹介を引用します。

世界中が注目する検索エンジン会社グーグルを取材した初のビジネスノンフィクション。ワイアード創刊者でもある著者はインターネット関連ベンチャーに詳しく、グーグルの創設者たちとも親交があつい。検索エンジンの歴史と検索技術のイロハをひもときながら、グーグル誕生から現在までの経緯、話題になったIPOの経緯などを描く。巨大データベースであるインターネットと検索エンジンの関係、それらに対する政府の規制の可能性、プライバシーの問題など、検索ビジネスの将来展望にも触れ、示唆に富む内容。カリフォルニアのネット世代の若者たちの考えをうかがい知るネット・サブカルチャー史としても面白く読める。
著者のジョン・バッテル氏は、大学で文化人類学を専攻していました。このバックボーンが、技術畑出身者とは異なる視点を彼に与え、本書の面白さが打ち出されていると、僕は考えております。

ちょっと、わき道にそれますが、僕自身もそうですが、人文社会系の教育を受けていた方や、研究者でITに注目する方って、結構いるんですよね。SFC ORF2005の展示・デモにおいても、多数いらっしゃいました。また、12月2日行われたSH-Mobile Labのトークセッションに参加してきたんですが、パネリストの一人である、竹村真一氏も文化人類学出身でした。ゲストとして参加されていた、多摩美術大学の須永剛司氏も、同様の観点からITに取り組んでいます。

僕が、『ザ・サーチ』を購入しようと考えるに至った経緯を少し、説明します。

先月、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの研究発表会、SFC ORF 2005に参加しました。その中で、村井純氏大前研一氏のトークセッションがあったんですね(全部で3つのセッションに参加したのですが、この回が一番大客さん入っていました。なお、「インターネットに求められる経営の知識~村井純教授・大前研一氏対談」にて対談の概要が紹介されていますので、興味の圧方はチェックを。)。

二人の話し内容は、ITによる産業構造・社会の変化が中心でしたが、その中で「グーグル化する世界」についても触れられてました。

グーグルによって、会ったこともない人が自分の顔を知ってたり(グーグルイメージ)、グーグルの出現によって、ある商品が、広告費を一切かけないで、大ヒットしたりしてしまうお話しもされていました。どういうことかと言いますと、テレビや雑誌などので、著名人が、あるお店や商品、サービスについてちょっと言及しただけで、それをグーグルで検索する人がたくさんいるわけですね。で、結果、名もない地方のお店などが、注目されたりするわけです。Sこれは、ある意味、すごく平等な社会になったとも言えるわけです。

しばらく前のことなので、お二人のお話をうまくまとめきれないのですが、ノートに書きとめたメモを箇条書きにするとこんな感じです。

・googleは水先案内人。
・googleにより、皆同じものをみるようになった。
・世界を支配するのは「ハリウッド」ではなく「google」だ。

さてさて、こんな話しを聞いていたので、『ザ・サーチ』を購入したわけです。まだ全部読んでいないので、今回はエピローグの内容のみ紹介させていただきます。

2003年のある日、バッテル氏は、「不滅immortality」という語をグーグルに打ち込み、「I'm Feeling Lucky
」ボタンをクリックしました。なぜ、この語を検索した理由はバッテル氏にも説明がつかなかったらしいのですが、とにかく検索エンジンが、どこかに連れて行ってくれるだろうと、彼は考えてたらしいです。

彼は、検索結果に連動された広告の中に、メソポタミアの叙事詩「ギルガメッシュ」を発見します。ギルガメッシュは、「人類の願望の不死へのあらわれ」と「嫌々ながらの有限性の受容」を物語っており、これこそ「人類の永遠の試練である」と説明しています。バッテル氏は、「なぜか分からないが、それこそわたしが求めていたものだった」と言います。

次に、「ギルガメッシュ」で検索し、ワシントン州立大学のリチャード・フーカー教授によるギルガメッシュのサマリーにたどり着きます。教授によると、ギルガメッシュは古代バビロニアの都市ウルクの王で、この地域は王をめぐって、さまざまな伝説を生み、王だけでなく社会についても説明しているとのこと。教授は、人類最古の作者(おそらくauthornなので、作家の方がわかりやすい気がします。)、シン・エキ=ウニニについて言及します。

以下は、フーカー教授の話に続く、本書の締めの部分です。

不滅を検索するうちに、西洋文明で最も古い作家の名前に出会った。グーグルのスピード、広大さ、そして瞬発力によって、曖昧なキーワードのクエリーを打ち込むだけで、わずか30秒で作者の名前と作品を知ることができた。
この人物、シン・エキ・ウニニは、今もわたしの心に生き続けている。グーグルと大学教授に助けられ、その作品を通じて、彼はある意味不滅になったのである。
しかし待てよ!さらに貴重なことがある。ギルガメッシュは、人間の不死のコンセプトとの闘いの証である。ストーリーそのものは文化破壊という蛮行、偉大なる王の図書館の破壊のなかでほとんど失われていた。
このことを考えるとき、わたしたちの文化にとって検索がなぜこれほど重要ななのか、わたしはそうした感慨にふけりながら、粘土板の第一部、その導入を読んだ。


すべてを見た者として、わたしは世界に宣しよう……。

彼は偉大なる神秘を見た、彼は隠されたものを見た。

彼は洪水が起こる前の悠久の時を蘇らせた。

彼はへだたりを越えて旅し、極度の疲労を乗り越えて旅し、

そして、彼の物語を石に刻んだ。


それはなにを意味するのか。
粘土に刻まれて不滅となることは、ビットとなりウェブに移されて不滅になることは、果たしてなにを意味するのかだろうか。
これこそ、みなが憧れ、熱望することではないか。
オデュッセウスが、海の妖精カリプソの不死を拒絶して選んだもの、それは死ぬことだったが、究極な願望はそれによって永遠に名を残すことだった。
そして検索も、同じ不滅の痕跡を申し出てはいないか。かつて先人たちが石に物語を刻んだように、現代のわたしたちは、グーグルなどのインデックスに、永遠に生き続けるのではないか。
検索ボックスに自分の名前を打ち込み、不安げにその結果を待ったことのあるあなたへ。わたしは、イエスと答えよう。

検索ボックスに「柴田祥」と打ち込むと、google、yahooでは、一発目に、このブログが表示されます。MSNでは、一発目に表示されるのは、ぼくがTBしたブログ…。MSNはだめだなこりゃ。

■日記□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

・12月3日(土曜日)

友人達と土鍋パエリア&あたりめ&さけどばパーティー。
ドリンクは、沢の鶴のワンカップ!
熱燗にして飲みました。

051203_235400これが、熱燗にしてるとこ。
いーでしょ!
 
 

・12月4日(日曜日)

昼間に、友人と中華街の天天常常回転坊にてランチ。

その後、大学の同期が出演するのライブ@関内ファーラウトへ。

数年ぶりの友人にあいました。
仲のよかった友人だってので話しも弾みハッピー。

ビッグバンドのライブで、他にも、久しぶりに会う、後輩・先輩がいました。
Tよ、チケットくれてありがと!!

夜は、夜勤バイトへ。

・12月5日(月曜日)

夜は、これまたバイト。

これから髪切って、銭湯入ってきます。

■pick up news□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

Google Desktopユーザーもあぶない--IEの脆弱性で情報漏出のおそれ
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20092120,00.htm

世界が「グーグル化」すればするほど、セキュリティーやプライバシーの問題が浮上してきますね。

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