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2005年11月26日 (土曜日)

病院で死ぬということ

昨日、山崎章郎『病院で死ぬということ』を買いました。

数年前に、大学の講義の関係で読んだことがあったのですが、就職活動の関係で、再読するために購入。

来週の火曜日、11月29日に、医療コンサルティングを事業とするベンチャー企業、メディカルイノベーションの一次選考・筆記、論述試験を受けます。

論述試験の課題は事前に予告されてあって、

「10年後の自分・目標」について論理的に述べなさい
 「過去の自分」~「最終目標」を記述し、そこに至るための過程にも触れること

というものです。

この課題については、別に準備を進めているのですが、受験のモチベーションを上げるために「医療コンサルティング」という事業に関連して、今まで僕が接してきた「医療関係」のネタを再チェックしています。

そこで、昨日立ち寄った本屋で、偶然見かけて購入したのが、山崎章郎『病院で死ぬということ』

数年前に、「生命と倫理」という講義を受講しており、そのレポートだったか、試験勉強のために、本書を読みました。アルバイト明けで、大学付属図書館の休憩コーナーにあるソファーに寝転びながら、この本を読みました。全くと言っていいほど、興味のない分野だったのですが、山崎氏のやわらかな文章、本で語られている内容の、深刻さ、重要性、大切さに感銘を受け、一気に読破しました。所々で、涙も流しました。

山崎章郎『病院で死ぬということ』は、山崎氏の体験、出会った患者さんの話をもとに、ターミナル・ケア(終末医療)の必要性を訴えているものです。

従来行われてきた延命治療が本当に患者さんにとって必要なのか、疑問が呈され、死んでいく瞬間、患者が自分の死を迎える瞬間に愛するものと接することの大切さが語られています。

山崎氏がこのような考えに至ったのは、エリザベス・キュブラー・ロスの『死ぬ瞬間』の一節に出会ってからとのこと。

患者がその生の終わりを住みなれた愛する環境で過ごすことを許されるならば患者たのめに環境を調整することはほとんどいらない。家族は彼をよく知っているから鎮痛剤の代わりに彼の好きな一杯のブドー酒をついでやるだろう。家で作ったスープの香りは、彼の食欲を刺激し、二さじか三さじ液体がノドを通るかもしれない。それは輸血よりも彼にとっては、はるかにうれしいことではないだろうか

ここで述べられていることは、現実の世界で、簡単に実行に移せることではない。けれど、延命治療「のみ」が、医療のあり方だとする考えは、患者さんにとっては「正しい」ものではないと思います。

誰にでも必ず訪れる「死」は、「生物としての死」のみを意味するのではなく、「人間としての死」をも含みます。

今日、臓器移植、脳死、生命倫理、様々な場面で、「死」は語られます。テクノロジーの進歩により、従来の「死」(及び「誕生」)の概念では、現実に対応しきれなくなってきています。

ここでは、「死とは何か」という定義を提示することは目的ではないのですが、僕が共感を覚える「死と誕生の定義」を紹介したいと思います。

(人は)「親が自分の子だと認識したときに生まれ、一方、その人を知っている人が誰もいなくなったときに死ぬのだ」(鷲田清一『教養としての「死」を考える』、31頁。)

このような「誕生と死」を迎える現場として、現実の医療機関は存在しなければならないと思います。

メディカルイノベーションの事業である「医療コンサルティング」では、このような考えだけではビジネスを行えないだろうし、もしかしたら「邪魔」になる可能性があるかもしれませんが、(メディカルイノベーションに就職するかどうかは別として)僕自身の中では、この考えを保持していきたいです。

■日記□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

・11月26日(土曜日)

研究室のお泊りあけ。
金沢レポートの雛形はなんとか完成。

今夜はバイトです。
明日は、広告労協『マスコミ就職フォーラム2007』に行ってきます。

■pick up news□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

70―74歳窓口負担、08年度2割に上げ・医療改革で与党方針
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051126AT1E2500T25112005.html

「小さな政府」の理念のもとに、様々な保障が削減されていきます。
医療・福祉の現場はどうなってしまうのでしょうか。

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コメント

ジャズ徒然草・管理人ジャズマンひろくんと申します。
『病院で死ぬと言うこと』について、簡単ではありますが
私のブログにて書いております。

トラックバックを送信させていただきました。
ご迷惑なら削除していただけると幸いです。

もしよろしければ、当方のブログにも
トラックバックを送信していただければと、思っております。

ありがとうございました。

投稿: ジャズマンひろくん | 2005年12月20日 (火曜日) 00:07

> ジャズマンひろくんさん
(敬称つけると、なんかおかしですね(笑))

TB&コメントありがとうございます!!

僕からもTBさせて頂きました。

今後も、よろしくお願いいたしま~す。

投稿: しばた | 2005年12月20日 (火曜日) 14:59

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