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2005年11月21日 (月曜日)

eデモクラシー

バイト中、あまりにも暇だったもんで、本一冊読み終わってしまいました。

岩崎正洋編『eデモクラシー』(日本経済新聞社、2005年)という本です。

岩崎氏は、eデモクラシーをさしあたり、「IT革命後の民主主義」と定義しています。

IT革命についての説明はこうです、

日本では、ちょうど20世紀から21世紀への変わり目に、「IT革命」という言葉がさかんに叫ばれ、2000年暮れの流行語大賞に選ばれたりもした。「IT(Information Technology)とは、情報技術を意味しており、それが発達することで、社会が文字通り革命的に変化すると考えられていた(ⅳ頁)。

また、日本ではITという言葉では、海外ではICT(Information and Communication Technology)の方が一般的であると指摘している。(ヨーロッパでは「ICT」が、アメリカでは「IT」が、一般的であると説明する論者もいる。)

ICTが民主主義を押し進めるという前提にたち、本書は執筆されています。

「まちづくりにおけるICTの利用とその課題」を修士論文のテーマとする僕にとっては、なかなか参考になる文献でした。ICTを導入しているアメリカの州議会が紹介されており、先行事例として参考になりそうです。

特に気になった部分をいつくかピックアップしました。

eデモクラシーという概念の裏側には、「市民の政治参画、行政参画、地域経営への参画は善である」という価値観が貼り付いている。(第四章:90頁)

行政、地域経営へのICT導入に対する反対意見の中には、この「前提」を暗に否定するものが少なからずあるのでは、と僕は感じております。

オフラインでの、もう一つの動きにも注目する。それは、会議室参加者が実際に出会う場を設けるとともに、単なる顔合わせではなく、議論やコミュニケーションが成立しやすくなるための運営委員による周到な設定である。ネットワーク上の参加者が出会う「オフ会」にとどまらない。コミュニケーションへの編集作業がオフラインでも行われている。これは、「インターネット上での顔の見えないコミュニケーションに信頼を『再埋め込み』するという作業に他ならない(第六章156頁)。

ICTでのコミュニケーションというと、
1)ヴァーチャル(ネット上での)な出会い → ヴァーチャル(ネット上での)なコミュニケーション
という流れが想定されることが多いと思うのですが、

実際は、
2)リアル(オフライン)での出会い → ヴァーチャル(ネット上での)なコミュニケーション
3)ヴァーチャル(ネット上での)な出会い → リアル(オフライン)でのコミュニケーション
といった流れもあるんですよね~。

mixiなどは、2)、3)の相互作用が生まれる場になったりしていますし。(僕はそのように利用している。)

藤沢のオフラインの事例を見れば電子会議室は「民主主義の学校」としても把握でき、さらに、ソーシャル・キャピタルに関わり「関係のメモリーをコミュニティに蓄積」する機能、「想像の共同体」を形成する機能さえ持つ(第六章157頁)。

「関係のメモリーをコミュニティに蓄積」。注が付されており、引用元の文献(『コミュニティ・ソリューション』
が提示されているので、チェックしてみたいと思います。僕が興味を持っている、リビングメモリーにも関連しそう。

戸崎将宏の行政経営百夜百冊において、『eデモクラシー』に関連しそうな文献が紹介されているので、興味のある方は、ご参照下さい。

以下、本書の構成

 岩崎正洋   
 第一章 eデモクラシーをどのように考えるか

 木暮健太郎
 第二章 市民と電子政府

 佐藤哲也
 第三章 情報化の歴史とあるべき姿

 山田英二
 第四章 技術倫理と信頼性

 高木総一郎
 第五章 現状と課題

 河井孝仁
 第六章 eガバナンスの可能性

 磯部哲
 第七章 参加と協働へ向けて

 付属資料 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法

■日記□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

・11月21日(月)
バイト明けで、友人のPV製作に、エキストラ出演するために、横須賀中央駅へPV製作現場は初めてでしたが、とっても楽しめました。完成したら、プロモーションをお手伝いしたいっ。

夜は、またまたバイト。
明日は、湘南藤沢キャンパス(SFC) Open Research Forum(ORF)に参加するために、六本木ヒルズに行きます。

■pick up news□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

ブログ検索が持つビジネスの可能性--CJICイベント
http://www.japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20091229,00.htm

本ブログをバージョンアップさせるために、只今、様々な試みを行っております。なので、こういった記事は、とても勉強になる。

※メモ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/index.html
ここ面白そ。

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